プテラノドンやモササウルスは恐竜じゃないって本当!?
図鑑の「主役たち」が恐竜じゃない?
「恐竜図鑑」を開くと、ティラノサウルスやトリケラトプスと一緒に、空を飛ぶプテラノドンや、海を泳ぐ首長竜のフタバサウルス、海の怪物モササウルスが当たり前のように紹介されています。 しかし、古生物学の分類では、プテラノドンもフタバサウルスもモササウルスも、すべて「恐竜」ではありません。 「えっ、大昔の巨大な爬虫類はみんな恐竜じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は恐竜を恐竜たらしめる、非常にシンプルで明確な「境界線」が存在するのです。
決定的な違いは「脚の生え方」にあり!
生物学的に、恐竜は「直立歩行に適した骨盤と脚の構造を持つグループ」と定義されています。一番分かりやすい見分け方は、胴体から脚がどのように生えているかです。
- 恐竜の生え方: 胴体の直下(真下)に脚がまっすぐ生えています(人間、犬、鳥などと同じ)。これにより、巨大な体重をしっかり支え、陸上を効率よく走り回ることができました。
- その他の爬虫類(トカゲ・ワニなど)の生え方: 脚が一度胴体の横に突き出してから、L字型に曲がって地面についています(いわゆる「傷む」姿勢)。
このルールを当てはめると、空を飛ぶグループや、海を泳ぐために脚がヒレになったグループは、恐竜の定義から外れることになります。
恐竜と間違えられやすい「3大爬虫類」
1. 翼竜(よくりゅう)
代表例:プテラノドン、ケツァルコアトルス
空を飛ぶことに特化した爬虫類です。恐竜とは共通の先祖から枝分かれした「いとこ」のような近い関係ですが、脚は胴体の真下になく、直立歩行はできません。薬指が非常に長く伸び、そこに皮膚の膜が張って翼になっています。
2. 首長竜(くびながりゅう)
代表例:フタバサウルス(エルスモサウルス類)、プレシオサウルス
海で暮らしていた、首の長い大型爬虫類です。恐竜とは全く異なる系統から進化しました。4つの四肢がオールのような「ヒレ(フリッパー)」に変化しており、水中を羽ばたくようにして泳いでいました。
3. モササウルス類
代表例:モササウルス、ティロサウルス
白亜紀後期の海に君臨した海の頂点捕食者です。彼らは首長竜とも異なり、系統的には現代の「オオトカゲ」や「ヘビ」に極めて近いグループです。つまり、「海に適応して巨大化したトカゲの王様」であり、やはり恐竜ではありません。
中生代の巨大爬虫類の分類まとめ
| グループ名 | 主な生息場所 | 脚の構造・姿勢 | 恐竜か? | 代表的な古生物 |
|---|---|---|---|---|
| 恐竜 | 陸上(一部水辺) | 胴体の真下にまっすぐ生える(直立) | YES | ティラノサウルス、トリケラトプス |
| 翼竜 | 空中 | 横に這う(前肢は翼に変形) | NO | プテラノドン、ケツァルコアトルス |
| 首長竜 | 海中 | ヒレ状に変化(水中での推進用) | NO | フタバサウルス、プレシオサウルス |
| モササウルス類 | 海中 | ヒレ状に変化(トカゲに近い骨格) | NO | モササウルス、ティロサウルス |
それでも図鑑に一緒に載っているのは、彼らが同じ「中生代」という恐竜の黄金時代に生き、お互いに関わり合いながらダイナミックな生態系を作っていたからです。恐竜ではない空と海の覇者たちも含めて、中生代の地球はまさに「巨大爬虫類たちの楽園」だったのです。
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